就職活動報告 2024年3月

こんにちは。不知火です。

 

私は2024年4月から大学院修士2年生です。よって、絶賛就職活動中です。

そのため、内定をいただいて就職先が決定するまで、私の就活の様子をブログに記録しておき、自分と似たような就活生の何かの糧になればいいなと思い、このような文章を記すことに決めました。

 

まず、私の就活に対する思いを述べておきます。

一言で言えば、私は現代日本の就職活動というものが大嫌いです

その理由は以下のようなものです。

・テンプレ質問、嘘や建前がまかり通るなど、とにかく茶番である

・採用側も就活生側も茶番なことは百も承知なのに、それを受け入れて「いい採用」「いい就活生」を演じている

・経験至上主義である上に、経験を聞こえの良いように装飾する必要がある(なんとなくやった、楽しいからやったではダメ)

リクルートスーツや決まった髪型にしなければならない会社が多い(私はスーツとパンプスが死ぬほど嫌いである)

本当はもっとたくさん理由があると思いますが、すぐに全部は出てこないのでここまでで。

 

以前、私がTwitter(現X)に投稿したツイートを引用する形で書かれたブログが、少しバズっていたことがあります。

saize-lw.hatenablog.com

このブログでは、「選考の現状」を正しく捉え、私のような就活を毛嫌いしてしまっている人間に対してアドバイスを投げかけているのですが、少々拝見して私の意図とは状況が乖離してしまったように感じました。

というのも、私は「現状」が間違っているのだから、それを追認するような形で就活しなければならないというのは苦痛だ、そういう苦痛を強いられているのだ、という気持ちです。

こういう認識自体、おそらく〈インテリ〉の思考回路であると思います。(自分自身インテリとは思っていません。リンク先のブログにおける意味で捉えてください。)

倫理観と呼ぶのでしょうか、自分に対して求める人徳のレベルが異常に高い人間にとって、意識的に「嘘をつく」ことは耐え難いものと考えます。私がこの種の人間です。

この「嘘」にどれくらいの範囲を含めるのかについての認識が一致していないというのが、この手の話が落ち着かない原因なのかもしれないと思いました。私の考えでは、「やってもないことをやったと言う」はハッキリ嘘ですが、「自分で思ってもないことを思っていると言う」、これも事実がどうであるかと考えるとやはり嘘になると思うのです。たとえば、アルバイトを選ぶ時に「家から近かったから」という理由でコンビニバイトにしたとします。それを「人と関わるのが好きだったから」などのように理由を捏造することは可能ではあります。他人には判別不可能なのですから。ただ、それは自分視点では事実と異なることを言っているので、嘘をついていると言うことができると思います。

 

私はこのレベルにおいて「嘘をつきたくない」と考えております。

そして、自分に対して嘘を禁じないまでも、「嘘をつくのは嫌だなぁ…」「嘘をつくのは苦手だし、すぐバレそう…」と考えている人は少なくないのではないかと思います。

ここまでの話が先のブログとどう関係するかに戻るのですが、先のブログでは「体」というキーワードを用いて、「本心と嘘」というパラダイムではなく「体の一貫性を保つこと」を重視するのがよい、とされているかと思います。しかし、これで「就活において嘘をつきたくない」という人間がどれくらい説得されるのか、という疑問を自分は持ちました。というのは、あくまで論点(視点)を変えているのであり、自分の倫理観と現実が衝突してしまっている人間にとって、「体を一貫させる」という方法では深刻なメンタル上の課題は解決しないと思うのです。

 

正直、就活を投げうってまで、嘘をつかない・何も飾らないということを貫くメリットはないと思います。なので、考えてみるとこれはコスパや成功/失敗の問題ではなく、単に「自分を許せるか」「他者を許せるか」という倫理観の問題であります。しかも、もしかしたら嘘をついても虚飾しても誰にも責められない、むしろそれでいい企業に入れたら「成功者」だと思われる、褒められるかもしれないのです。

それでも「嘘をつく」のは嫌だという、ある意味「極まった」人間だけがぶつかるのが、「就活で嘘をつくか」という問題であると思います。上の方で説明したように、「体のために言い方を変える」というような行為でも、それが結果的に嘘になってしまう人はいて、そういう人間がたまたま高いレベルの倫理観の持ち主だったらどうする?という問題、と言い換えられるかもしれません。

 

長々と書いてきましたが、こういったことを長いこと(2023年11月~2024年2月くらい)考え続けて、私は自分の就活の指針を定めるに至りました。

それが、「嘘をつかなくても選考をまともに受けられる会社にだけエントリーする」ということでした。

つまり、自分に対して「嘘をつく」ことを禁じました

その結果、自ずと志望業界は狭くなり、また志望業界のために大手はまったくといっていいほど受けないことが決まりました。

「できるならお金はたくさんほしい、というかお金のために働くんだから高給を犠牲にして業務内容を選ぶのはコスパ悪いだろ……」という気持ちは正直あるのですが、それよりも「嘘をつきたくない」=「自分にとってぎこちない志望動機を書きたくない」という気持ちが勝った結果、こうなりました。

 

この判断に至るまで、色々やってきました。

2023年の春夏には、今の志望業界とは全く違う業界のインターンに申し込んで、インターンの選考を受けていました。しかし、グループディスカッションや面接で全落ちし、プライドがズタボロにされて、「自分は社会にとって無価値な人間なんだ…」と思いました

こうして傷付いたメンタルでは、就活どころか研究もままならないと思いました。

10月からの秋学期は授業も休みがちになり、11月頃に休学を検討し始め、12月には指導教員に休学についての相談をしました。12月末には親、研究室の先輩、同期、先に社会人になる友人などに就活で悩んでいること、休学したいことを相談しまくりました。ちなみに2023年春頃から公務員試験の受験も検討していたのですが、メンタルが落ち込み過ぎてテキストをろくに開くこともできなかったので、その路線がほぼ絶たれたこともメンタルの落ち込みに拍車をかけました。

先輩からは、とりあえず就職はしてみることを薦められました。適度な会社に就職して、働き続けられればそれでいいし、納得いかなかったら転職や公務員試験の受験をすればいいということです。

先に社会人になる友人(公務員試験合格済み)からは、休学した場合には休学のことを選考で突っ込まれる、それはどうするのかということを言われ、確かに何も対策がないと思いました。

2023年12月から2024年2月末までは、正直完全にメンタルが終わってしまっていて、「これからどうしたらいいのか」を必死に考えながらも、何も決まらない、かといって努力もしないという日々が続きました。毎日天井と壁と布団の内側を見て過ごしました。既に入っていた就活関係の予定もキャンセルしまくりました。

(ちなみにそれ以前の話で、選考の早期化により、2023年10月頃から早期選考が始まっていました。私もいくつかの早期選考に応募して、実際に面接を受けたことがあります。しかしそれらもダメでした。)

 

そして2024年3月、本格的に採用活動が解禁されました。

 

【就職活動報告——3月からの就活】

3月に入った時点で、「とにかく何かしないとマズい」という焦りでいっぱいになりました。

公務員試験の勉強はほとんどできていないが、この際やれることからやると決めました。

まずはマイナビリクナビで採用状況の様子を見て、自分でも応募できそう、応募したいと思うところにエントリーを出しました。また、参加できる説明会にも応募していきました。

実際に説明会に参加できたのは3月5日くらいからです。そのため、まともな就活というのを始めてまだ半月ちょっとしか経っていません。(4月2日にこの記事を書いています。)

幸いにも自分の志望業界は早期選考などを行っておらず、本選考のスケジュール自体が遅めでした。そのため、3月からエントリーを開始してもESの提出等が十分間に合うスケジュールです。

現在はマイナビリクナビ経由でMyCareerBoxやOpenESで書類を提出したりWEBテストを受験したりしています。

また、元々登録していたOfferBoxやキミスカでのスカウトも受け付けていたので、興味を持てる企業の説明会に参加したりしました。

3月末から、社会人や内定者の方と話せるプラットフォームであるMatcherを使って、相談に乗ってくれそうな人、面接対策をしてくれそうな人にコンタクトを複数送りました。4月中に随時面談していく予定です。

就活に割けている時間の平均は、一日当たり1,2時間くらいです。たぶん文章を書くのが早い方なのでESを書くことに手間取っていないのでこれくらいの時間で収まっているのだと思います。面接のある選考段階に入ればもっと時間は伸びると思います。

また、ESを書きながら脳内で自己分析と志望動機、就活軸を深掘りしていきました。これはおそらく文字に起こして記録しておくのがベストな方法です。しかし、私は起きていると常に頭の中で会話したりしてしまうタイプの人間なので、面接のイメージトレーニングという形式でこれらを行っています(行っているというか、ほとんど癖みたいなもので……)。そのため、最初に出した方の会社では、既に普通に何社か落ちていま

 

自分にとっての就活は4月からが本番です。と言って、もう4月に入ってしまっております。4月初週は面談、説明会、WEBテストなど色々と予定が入っています。次週には選考本番も控えています。

できれば早く就活を終えて、全然手をつけられていない研究の方に専念したいと思っています。スケジュール感としては4月中に決着できたら最高、5月中なら御の字、6月でもまぁ間に合うといった気持ちです。

 

今後の様子と、自分の就活軸や業界の選定方法についてもお伝えできればと思います。また、内定が出たら内定者として、就活嫌いのための就活について発信できたらいいなと考えています。